熱中症を深堀りしてみました。

いつもお世話になっております。 

総務課 山本です。


GWを終えたこの時期

皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

弊社におきましては、担当している業務の状況にもよりますが

3連休、7連休となかなかの大型連休となりました。

※中には、10連休とれた幸運な社員も※


心も身体もリフレッシュ

五月病をも吹き飛ばし、業務に集中して取り組むぞ!

 …と

なにか年々、確実に暑くなってきてないでしょうか?

今年こそは、かかるかもしれません、僕も。

そう自宅、現場と場所を選ばず、皆に可能性のある『熱中症』に!

お忙しい方もおられるでしょう。

今回は僕自身が知らなかった分だけ、抜き出しにてお伝えしていきます。



◎脳と身体の求める水分量の差

・発汗(喉の渇き) ⇒ 求める水分の量 ⇒ 身体:失った量の全部

                    ⇒  脳:失った量の80%



◎脳の錯覚

・発汗(喉の渇き)⇒水分の補給(塩分を含まない)時に、発生

汗には、水分と塩分が含まれており

水分の補給時に『塩分』を含まない水分を補給していくと、大変です。

体内には、水分のみが取り込まれ

その結果、血の中の塩分濃度は薄まってしまいます。

脳は不足している塩分の濃度を上げる事を最優先におこなう為

『水分は必要ない(欲しくない)』と云う錯覚を、発信します。


更に、そのまま有効な対応をせず、塩分の補給を摂らなかった場合には

血の中の塩分濃度を、健全な状態に戻す為には水分濃度を下げようとさえします。

その調整として、脳は尿意を発信し、利尿により水分を排出し、血の中の濃度の維持を最優先に行います。


先に述べた発汗量の8割しか、脳が必要としていない状況の中で

更なる水分の排出を行ってしまう結果となります。

こういった裏付けがあって、塩分の補給も奨められていたのですね。

自分の場合はただ言われるがままに、ポケットの中に熱中飴を入れていただけでした。

たまにしんどそうな作業員を見かけては、声かけとともに

お口に入れていましたが、

    …ナイスプレーですね



◎水分の吸収量の一時的な限界

・発汗 ⇒ 発汗量 > 一度に吸収できる量(ヤクルト2本分(130mL))


血液中の水分は、小腸のヒダから吸収されます。

一度に吸収できる量は、僅か『ヤクルト2本分(130mL)』で

その後、時間の経過によって130mLずつ身体へと吸収されていきます。

  ※水分摂取にかかる時間:130mL / 30分以上

皆さん、今までの自分の水分補給に置きかえてみて下さい。


『あんまり暑かったから、500mLのPETボトル2本飲めちゃった。』


・休憩あけからは、汗をかかない作業ですか?

・30分間は、ヤクルト2本分しか摂取されてないですよ。

・それは塩分を含む飲み物でしたか?

・WCには行きました?


※Xを発汗量とする※

X = 500mLPETボトル × 2本 × 1.25 = 1,250mL

発汗量(失った水分量):1,250mL


―1,250mL ―(200 ~ 400mL:利尿量)= ―1,450 ~1 ,650mL

WCに行った場合の失った水分量:1,450 ~ 1,650mL


1,450 ~ 1,650mL > 130mL / 0.5h

休憩あけ時における失った水分量と、身体に吸収された水分量比

11.2~12.7 : 1


1,450 ~ 1,650mL ≦ 1,560mL / 6h ~ 1,690mL / 6.5h

得た水分量が発汗量を超えるまでの時間:6時間~6時間半

※発汗量が、0の場合に限る※


   …ちょっとゾッとする話です。


ご安全に。