『配管工』実は、女性も活躍しています。(進むダイバーシティ化による、組織のインクルージョンを目指して)

※いや、むしろ今は女性にこそ来て欲しい。



お久しぶりです。総務課の山本です。

タイトルにおいて、『主題』はやわらかく

『副題』は堅く(ちょっと話のわかるインテリっぽくないですか?)

(…あぁ、やっぱりみえないですね)


弊社における前回の大型建設工事での事でした。


その建設工事は、関東地方での長期出張、また一次下請会社の立場であった為

協力会社の皆さまに尽力してもらい『北は北海道~南は沖縄』文字通りの日本

全国から腕に覚えのある様々な職種の職人さんに集合してもらい、なんとか完

工となりました。

配管工、溶接工は基より、塗装工、鳶工、非破壊検査員、アスファルト舗装工等々。


 その中に1名、おられたんですね。女性の職人さんが『配管工』に。

当初、管理者側の立場であった私は、ここだけの話『現場は遊び場じゃないんだぞ!』と

その人となりを知らないままに、頭から否定していました。


 …お恥ずかしい話です。

ところが、その職人さんはそんな私の思惑を遙かに大きく飛び超えて、

現場においては大!大活躍をされていました。

その職人さんが『〔仕事には〕一所懸命に取り組むがんばり屋さん』だった事もありますが。


 私が『配管工は男の仕事だ!』と思っていた要因は

※重たい物の取り扱い ※筋力 ※汚れを厭う為の作業効率Down…の3点でした。


 現場でケガ人を出しては大変なので、他の職人さんよりも気にかけて、その作業を見守っていましたが

※重たい物の取り扱い:無いんです、そこまで。

  人力によって取り扱うケースは、極端に無い。

『現場ルール』では、腰痛・転倒といった一次的な危険防止から2次的な危険防止を含めて

人力での重たい物の取り扱いは、成人男性でも30kg以下が主流ですし

まずまず重たいものは人力で持ち上げない。

取り落としが恐いし、精度も微動する人力では高精度は求められないもので

チェ-ンブロックで吊り上げたり、クレーン車とか安全を優先してるんですよね。


ボルト・ナットの締め付けには、

筋力があるには有利ですが『やとい』等の便利道具もあります。

準備・段取りさえよければ、筋力もあまり必要ない。


『汚れを厭う為の作業効率Down ⇒ 身体・服装が汚れる』のを厭うに関しては、

究極のところ個人の感覚ですが

工場の保全作業、定期修理工事でもない限りは、そこまで汚れた覚えが私にはない。

みんなその服装のままで、自家用車に乗って帰って行きますし

剛の者になれば、そのまま飲食 ⇒ 夜街パトロール巡回までこなされます。


よくよく考えてみると

長年の経験により、積み重ねられた積み重ねられた安全ノウハウから逸脱しない限りは

男女ともに働ける職場環境が、既に整っていました。

更に、現状で現場に最も必要とされている力は、筋力や体力でなく

『この材質は、こうだから…、こうしなきゃ』などの知識・注意力

現場状況に対して、経験に裏打ちされた知識によって『よりベターな工法』を導き出す知恵・提案力

安全第一の下で、資源・労力・時間あらゆる面でローコストな選択を行える力だと思います。


進むダイバ-シティ化に抗って

『女性だから、男性と比べて…』と、比べて劣っている点をあげていくよりも

それぞれの長所を活かして、短所を補い合う。

そんな高効率で、能動的な職人集団でありたいと思います。


実際に、その職人さんには

女性らしい目配り・気の遣い方等々で色んな場面で助けていただきました。

『そういえば、最近あの人みないね―?』と尋ねれば、『あの人は、〇で□だから△しましたよ』と

荒くれ集団の中で場を和ませながら、気持ちを一つにまとめあげていてくれたり

※私の場合は、大概『クローズ』や『ろくでなしBLUES』になりがちです。


時代が変われば、現場で求められている事も少しづつ変わっていきます。

その変化に置いてきぼりにならない様、今後も注意しながらいきたいと思います。

進むダイバーシティ化による、組織のインクルージョンを目指して…